今年も残りあと数週間。めっきり寒くなってきた今日この頃ですが、体調など崩されていないでしょうか。
今週は、私アラキが、本学で『再発見』したことと『進化』を感じたことについて、お伝えしていきます。
まずは12月6日(火)に開催されたFD研修会で『再発見』したことについて、お伝えします。
最初に、「FDって何?」という方のために説明しますと、
FD(Faculty Developmentの略)とは、
「『大学における教員の諸活動を真に意味あるものにするための組織体的支援活動を総括する概念』であり、『個々の大学教員が所属大学における種々の義務(教育?研究?管理?社会奉仕等)を達成するために必要な専門的能力を維持し、改善するためのあらゆる方策や活動』である(大学セミナー?ハウス編「大学力を創る:FDハンドブック」東信堂、1999)。」
とあります。
噛み砕いた表現をすると、
「より良い授業や研究、大学での諸活動を行うために、教員だけでなく、大学として、どのようなことをすべきか、検討?取組を行う」
といったところでしょうか。
本学ではこのようなFD活動を定期的に開催し、より良い大学のあり方を模索し続けています。
前置きが長くなってしまいましたが、それではFD研修会の模様をお伝えしていきましょう。
この日の研修会は2本立てで開催され、第1部が早稲田大学国際教養学部の塩田勉名誉教授をお招きして、本学が標榜するリベラル?アーツとは何か、ということについて、今一度初心に立ち戻って、教職員みんなで勉強しようという内容でした。
講演会では、まずはリベラル?アーツの起源について、西洋や東洋を問わず歴史的背景を紹介してくださり、講演会というより、大学の講義のような雰囲気でした。
先人たちによるリベラル?アーツは何なのか、という問いに対する答えの共通項を拾い上げていくと、「学際性?国際性(こだわりなく越境し、囚われなく境界を泳ぎ回ること)」であり、「本質直観(事物の本質をつかみ取り、それに明瞭な輪郭を与え、普遍的な概念や表象として取り出す洞察力)」であるとのことです。
その中でも特に印象的だったのが、
「The man who finds his homeland sweet is still a tender beginner; he to whom every soil is as his native one is already strong; but he is perfect to whom the entire world is as a foreign land.(Orientalism,p.259.,Vintage Books,1979)」
という言葉です。
その日教えていただいた日本語訳は、あえて載せません。上述のリベラル?アーツの共通項をよく表現した文章ですので、是非とも日本語訳に挑戦してみてください。
また、塩田先生が事前に本学のことを調べてくださっており(この「花金ブログ」のこともご存知でした!)、本学の現状に即した形でのFDのあり方について、そしてどのように視野を広げ、本質直観を磨くかについて、実体験を基にしてご教授していただきました。
第2部は、「MMU再発見~わたしたち、こんなことやってきました~」と題して、入試?広報、学生支援、国際交流および就職支援について、開学から今まで、本学が行ってきた取組を今ここで再確認しよう、ということで、本学教職員による報告会が行われ、取組の情報共有が行われました。
このような形で、MMU(宮崎公立大学)について、『再発見』することができた、そんな有意義な研修でした。
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話は変わって、同日夜、本学講堂において、「クリスマスコンサート」が開催されました。
これは、文化系クラブ?サークルによるコンサートで、夏に開催される「七夕コンサート」と同じく、長い歴史をもったものです。ちなみに、今年の「七夕コンサート」の模様は、こちらのブログでもご紹介しました。
コンサートの模様をお伝えする前に、まずは当日の昼休みまで時計の針を戻していきましょう。
お昼時、何やら優雅な音色が聞こえてきたので、その音の出処を探っていくと、学食に辿り着きました。
そこでは、当日夕方から開催される、「クリスマスコンサート」のPRのために、アンサンブル同好会の愛甲さんによるバイオリンの独奏が行われていました。
昼食中の学生達も思わず聴き入る音色に引かれて、JAZZ研究会の皆さんも、演奏に駆け付けていました。
このように、今年の「クリスマスコンサート」は、PRの段階から、例年以上に力が入っていました。
ついつい前置きが長くなってしまいますが、それではコンサート会場を覗いてみましょう。
既に入口からして気持ちの入りようが違います。
大きなクリスマスツリーが会場入り口正面に飾られ、ツリーには自由に持ち帰ることのできるお菓子が飾られていました。
また、受付ではサンタクロースの恰好をした学生が、出迎えてくれました。そして後述のプレゼントが観覧者に配られ、その他、階段にも雪の結晶が彩られており、会場内はまさに、一足早いクリスマスムードでした。
古代?中世ほどは遡りませんが、先輩たちから脈々と受け継がれてきたこのコンサートは、今まで築かれてきた土台を基に、これからもますます『進化』していくことでしょう。
ここから先のコンサートの模様については、音楽を文章で表現するのは無粋かと思いますので、写真での紹介とさせてもらいます。
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いつの間にか訪れた冬のこの日に、心地よい音色を、心温まるおもてなしの心とともに、聴かせていただきました。この日のために頑張ってきた文化系クラブ?サークルの皆さん、本当にお疲れさまでした。
「是非とも聴いてみたい!」という方は、毎年夏と冬、実際に本学に足を運んでいただき、「七夕コンサート」と「クリスマスコンサート」を体感してみてください。もちろん、未来の公立大生として、舞台に上がって演者の一員となっていただくのも大歓迎です。
なお、今回の「クリスマスコンサート」で活躍した吹奏楽部が、12月24日(土)17時30分(17時開場)から、宮崎市民プラザオルブライトホールにて「第7回定期演奏会」を開催します。入場無料ですので、奮ってご参加ください。
以上、今回のブログは、本学の『再発見』と『進化』をテーマにお伝えしました。