春なのに~おわか~れで~すか~。
とうことで、、先週平成23年度の卒業式も終わり、いよいよ平成24年度を迎えようとしています。
超個人的テーマでお送りしている『大学自然探訪』も3回目を迎えました。
前回は平成23年の最後を締めくくったのですが、今回は平成23年「度」を
締めくくることとなりました。
なんとタイミングの良い!
さて、早速大学の自然に目を向けてみましょう。
やはりトップを飾るのはこれ!
春の定番である桜(ソメイヨシノ)です。
見事な咲きっぷりに拍手!!
えだぶりも最高です。
違う角度からもどうぞ。
さて、学内及び周辺の歩道には同じソメイヨシノがたくさんありますが、
咲き始める早さの違いがあることに気づきますか?
その違いをリアルに表しているのがこのショット!
これは管理棟横の様子です。
右も左も同じソメイヨシノなのに、咲き方がかなり違います。
日当たりやその他の条件はほとんど変わらないはずですが…不思議です。
それぞれの木に「咲きたいタイミング」とかがあるのでしょうか。
ん~個性がありますね。
実はこのソメイヨシノは、もともと自然にある品種ではなく、
人工的に交配させてできた品種です。
その結果、花はみごとに咲くようになりましたが、
「実」をつけることができなくなってしまいました。
実をつけることができない
↓
有性生殖できない
↓
ソメイヨシノは無性生殖でしか子孫を残すことができないということです。
(無性生殖について語ると長くなるので、インターネット等で調べましょう)
特にソメイヨシノは無性生殖で増える方法すら自分ではできないため、
人の手にたよることでしか子孫を残すことができません。
増やし方としては、「接ぎ木」が一般的なようです。
さらに深く突っ込んでみると、無性生殖で増えた生物は、
基本的にもともとの遺伝子がすべて同じになります。
遺伝子がすべて同じということは、多様な環境に適応するのが
なかなか難しいので、このまま温暖化が進むと、ひょっとしたら
100年後には宮崎に桜はなくなっているかもしれない!
ちょっと大げさなたとえですが、気になります。
さて、次は福利厚生棟前の遊歩道です。
ここにあるソメイヨシノはまだまだ小ぶりですが、これが
20年、30年たつと、きっと立派な大木に育つことでしょう。
ちなみに、図書館の裏手に、野生種である「ヤマザクラ」があるのですが、
これはソメイヨシノより一足早く咲き、そして散ります。
同時期の様子がこちら。
すでに花は落ち、新芽が出てきていることろです。
手前のものは新芽が茶色がかっていますが、奥に見えるものは
緑色が強いようです。
同じ種類でもこちらは有性生殖でふえるため、ソメイヨシノより
個性が強いのかも??
さて、桜だけが主役ではありません。
桜より濃いピンクがお好きな方はこちら!
これは…桃だと思うのですが、我々が食べる桃ではなくて、
花を見る用に改良されたものかと思われます。
これまた美しいです。
続いて、職員のゴトウさんが精魂込めて育ててくださった
「サクラソウ」です。
卒業式では講堂のステージ及び出入口付近を華やかに飾ってくれました。
みごとな美しさです。
めちゃくちゃ鮮やかなピンクですね!
これはサクラソウの中でも、改良されてできた「セイヨウサクラソウ」ですね。
また改良かよ~と思われるかもしれませんが、観賞用の花というのは
ほとんどが品種改良されてできたものです。
それにしても春っていいですね~。
う~ん。
どれもこれも美しい。
でも、きれいな花もいいですが、新芽の緑もまたオツなものです。
ちなみにこれはケヤキの新芽です。
公立大学は決して大きなキャンパスではありませんが、
探してみるといたるところに春を感じさせてくれる木々や
花々があります。
みなさんも身の回りの四季を観察してみましょう。
きっとたくさんの感動をもらえることでしょう。
ちなみに日本に四季があるのは、地軸の傾き(23.4度)のおかげですよ。
この傾きがなければ、桜の花を拝むことができなかったかもしれません。
キャンパスを色とりどりに飾ってくれる花たちと、地軸の傾きに感謝しながら
今年度の花金を終了したいと思います。
4月からの花金をどうぞおたのしみに。