大学構内にあるいちょうの葉も、ずいぶん色づいてきました。
「寒いねー」という声が、あちこちから聞こえてきます。
冬支度はすすんでいますか ?
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今回は、本学で緊急に開催された講演会についてお話したいと思います。
みなさんもテレビのニュースや新聞などでご存知だと思いますが
先日、島根県立大学1年生の遺体が発見されるという痛ましい事件がおこりました。
本学では、このような悲惨な事件が繰り返されることのないよう、宮崎北警察署のご協力を得て
「自分の身を守るための講演会 -悲惨な事件を繰り返さないために- 」と題し、
お話をしていただくことになりました。
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宮崎北警察署生活安全課の方より、
日頃の心構えや、いざという時のための備え方?対処法などを、
イラストや学生とのやりとりでわかりやすくお話ししていただきました。
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わたしたちが、いかに「無防備な存在」であるかということ。
そして、何気ない日常の中で「無防備なまま危険にさらされている」ということ。
実際に、「さぁ、こんなふうに襲われそうになった時にどうする?」との問いに、
言葉も行動も出なかった学生。
私自身も、とっさに何かできるのだろうかと不安を覚えました。
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どこかで、「自分はだいじょうぶ」という気持ちはないでしょうか?
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暗い道を一人で歩かない。
よく言われることですが、「いつも通っている道だから。いつも何もないからだいじょうぶ」
そう思ってはいないでしょうか?
それだけでも、無防備な自分を、危険にさらしているのです。
いつも何もないから???今日も何もないといえるでしょうか?
不幸にも事件に巻き込まれた方々も、自分から事件に遭遇するつもりなど当然ないのです。
みなさんと同じように、普通に生活を送っていたはずです。
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「人ごと」ではないのです。
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《 お話から 》
襲われそうになった場合は???
?ボールペン1本でも武器になる!
学生のみなさんなら必ず持っているボールペンなどの筆記具でさえ、
相手の手などを攻撃するための道具になる。 (ポケットに1本入れておく!! )
身につけているもの、何でも ! (マフラーでさえ使えます ! )
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?光と音
夜道では懐中電灯をつけて歩く !
相手の顔に光を向け、目をくらませたり、それ自体で攻撃することもできる。
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防犯ブザーを鳴らす !
大きな音で相手を怯ませる。危険を周囲に知らせることができる。
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? 護身の方法
相手の足を思い切り力いっぱい踏む !
急所(身体の中心線上/おでこの中心、鼻、のど、みぞおちなど)を攻撃する !
ここで、「命がかかっています。全力で力いっぱい攻撃すること !! 」
とおっしゃっていました。
特に女子学生が多い本学。力いっぱい、あきらめずに !
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? 車に乗せられないように抵抗すること !
乗せられてしまってからの脱出が難しい (密室であり、周囲にも気づかれにくい)
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? 携帯電話とは一心同体 !
携帯電話は、緊急時に連絡が可能な重要なツールです。
バックに入れるのではなく、洋服のポケットなどに入れて「身につけておく」こと
バックを奪われてしまったら連絡ができません !
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学生と一緒にさまざまな方法を、実演して見せてくださいました。
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人ごとだと思わないこと !
自らを危険にさらすような場所には行かないこと !
もしもの時は力いっぱい攻撃し、その後すぐに、全力で逃げること !
常に危険に備えて、心に余裕を持てるようにしておくこと !
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何度も、繰り返し力強くお話ししてくださいました。
学生のみなさんも、お話に真剣に耳を傾けていました。
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講演会に集まっている学生のみなさんの顔を見て考えました。
いつも見ているこの笑顔が、ある日突然奪われてしまうようなことがあったら???
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なにより大事な自分自身のために、そしてあなたを大切に想うひとたちのためにも、
自分の命を守ってほしいのです。
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本学の学生のみなさんはもちろんのこと、このブログを読んでくださっているみなさまも、
ぜひもう一度、何気ない日常の中で自分の身を危険にさらしてしまっていないか、
「もしも自分が???」と、考えていただければと思います。
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もう二度と、このような悲しい事件のおこることがありませんように???
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なお、2回目の講演会は11月24日(火)12時10分より、101大講義室にて開催されます。
今回参加できなかった学生のみなさんは、2回目の講演会へぜひ参加してください。
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