みなさんは、『ふるさと』という言葉でどんな場所を思い浮かべますか?
多くの人は、自分の実家やおじいちゃんおばあちゃんの住んでいる場所でしょうか。
わたしもそうです。
しかし、宮崎公立大学の卒業生には、この大学が『ふるさと』だと言う人がたくさんいます。
今回ご紹介するのもそんな2人です。
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ある日の午前中、CALL事務室に用事があってお邪魔していたところ
「こんにちは~」と少し遠慮がちな声の2人組が。
パッと見た感じは学生とほとんど変わりありませんでしたが
よく見ると、とても懐かしい顔。
CALL事務室のニイナさんもわたしも思わず「おぉ!」っと声を上げました。
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二人は、2年前に卒業したタグチさんとコジマさん。
「来ちゃいました~?」とお土産をちらつかせながら笑顔で入ってくる二人に
「元気にしてた~!?」「今日はまたどうしたの~?」「「大人になったね!」
と、ニイナさんとわたしはついつい質問攻めです。
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落ち着いて話を聞くと、
コジマさんは、現在はなんとアメリカの大学で勉強に励んでいるとのこと。
もともと英語系のゼミに所属していたのですが、栄養学にも興味があったらしく
その勉強をするために、本学を卒業後アメリカに渡ったそうです。
「いまだに親のスネをかじっているなんて???」と本人は言いますが、
やりたいことがあるのはすばらしいことです。
ただスネをかじっているだけか、本当に頑張っているかは
コジマさんの姿を見てすぐにわかりましたよ。
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一方のタグチさんは、SE(システムエンジニア)として東京の会社で働いているそうです。
SEというと、パソコンの前で黙々とひたすらにキーボードを打ち続けているイメージで
とにかく忙しそうな印象なのですが(勝手な私見です)、
最近は不景気のためか、タグチさんの会社は残業などほとんどないそうです。
「そうか~。でも早く帰れるからいいね。」と言うと、そこはさすがに都会。
会社の寮が離れているため、通勤に片道1時間かかるのだそうです。
これでもマシな方だとタグチさんは言います。
しかも、12月には退寮を迫られているため、新しいアパートを探さなければならないそうですが、
東京は家賃が高いため部屋探しに苦労しているのだとか。
「宮崎なら安くていいところがすぐみつかるのに???」とタグチさん。
「でも、おいしいお店や遊ぶ場所がたくさんあるのは楽しいです!」
と都会暮らしをしっかり満喫して、たくましく社会人生活を送っているようでした。
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ところでこの二人、実は宮崎県出身でもないのに今回大学に遊びに来てくれました。
実家が宮崎でそのついでに???というならよくありそうな話ですが、
そうではないのにただ大学に帰りたくなった、
先生やゼミの後輩たちに会いに来た、という卒業生はこの二人以外にも結構います。
事実、この二人に会った日は、他にも数名の卒業生が大学に遊びに来てくれていたそうです。
コジマさんとタグチさんは
「突然訪ねてきてすみません!」と言ってましたが、
こちらとしてはすみませんどころか、うれしいばかりです。
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ふと、わたしは大学を卒業してから何回母校に行ったかな???と思い返してみました。
が、ほとんど思い出せませんでした。(先生、ごめんなさい。)
会いたくなる人がいて、帰りたくなる場所があるというのは、
それだけそこに愛着があるからでしょう。
長い時間が経っても切れない絆を持っている公立大の卒業生が
少しうらやましくも思えた一日でした。
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セミの大合唱が聞こえる中、
大学では前期試験も無事に終了し、いよいよ夏季休暇に入ります。
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みなさんも夏休みやお盆休みを利用して、
久しぶりに『ふるさと』をたずねてみてはいかがでしょうか?
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???と書きながら、お世話になった人たちに
暑中見舞いでも出してみようかなと思ったハシモトでした。