昔から世の中で特に怖いとされているものを順に並べて、調子よくいったことばとして「地震雷火事おやじ」というものがあります。
昔の親父さんは、災害並みに恐れられていたということですが、災害並みの親父さんとはどんな親父さんなのでしょうか。
あるいは、この“おやじ”は“おやじ”=親父ではなくて“おおやまじ”=台風が読みやすさの字数あわせの関係で“おやじ”になったという説もあるようです。
先日はその“おおやまじ”が接近する中、凌雲祭が開催されました。今回もまたもや週末の台風接近でした。
台風22号の影響でプログラムを大きく変更しての実施となりましたが、雨の中で頑張った皆様お疲れ様でした。一生懸命準備して、思う存分凌雲祭を満喫できなかった学生の皆さんは非常に残念だったでしょう。
私も事務局で待機していましたが、28日夕方の雨は本当にひどかったです。今回の台風で被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。
ところで、宮崎公立大学には様々な施設がありますが、本学の体育館は、災害の時、もしもの時に宮崎市の指定避難所となります。約920人の方を収容できる避難所として地元の方をはじめ、被災者の方を受け入れることになります。
この体育館で、先日地元地域の方の呼び掛けで避難所見学会が開催され、施設見学、避難所運営についての説明、質疑応答がありました。地元住民の方々も多く来ていただいて大盛況でした。
最初は、宮崎市役所の危機管理課が避難所運営マニュアルを元に避難所のことを説明し、施設を見て回りました。
多くの避難者の受け入れが可能な避難所は、地震等の大災害発生時に、各避難所が中長期に渡って開設された際を想定し、避難所における良好な生活環境の確保のため、避難所単位での個別マニュアルを策定されています。本学の体育館についても、避難所運営マニュアルが策定されており、宮崎市のホームページにも掲出されています。
危機管理課から、そのマニュアルに沿って、避難所の運営方法やレイアウト等について説明がありました。
その後、避難所の中の施設を順次見学しました。
ここは、体育館の2階部分でテラスになっています。避難所として開設した際には洗濯物を干す場所の1つになる予定です。
また、この避難所に設置することができるマンホールトイレシステムの設置訓練も実施しました。
体育館が長期にわたり避難所として使用される際にトイレとして使用する設備で、下水道本管までつながる管とマンホールを事前に敷設しておき、非常時には便器とテントを設置して仮設トイレとして使用するものです。公立大学には約10基のマンホールトイレ設備を備蓄しています。
宮崎市役所下水道整備課の方に来ていただいて、システムの概要を説明していただいたのち、トイレテントの組み立て、便器の設置を行い、実際に手押しポンプを作動させ、水が流れるのかの確認まで行いまいした。
来てほしくない大地震ですが、水道インフラなどに大ダメージを受けたときは、このトイレにすごく助けられるだろうなと感じました。
数多くの地元の皆様にお越しいただき、避難所のことを知っていただけてよかったです。
続いて話はすこし変わって、11月の上旬に建物の老朽化診断を行いました。
本学は平成5年に開学して25年が経過します。建築物も修繕を行いながら、開学以来使用を続けています。耐用年数はまだ十分ですが、修繕する箇所は徐々に増えてきていることを実感しています。
調査員の方について校内を回ると、普段気づかないような破損個所を見つけられました。
窓の下にクラックが横に長く入っているのが分かりますでしょうか。
軒下に大きな穴が開いています。
他にも屋根の状況や、壁の状況等も調査されました。
調査結果はこれから明らかになってきます。
開学以来大事に使ってきた建物です。
これからも台風や地震といった災害でも揺るがず、中にいる人たちを守る建物でなければなりません。
以上、総務係コニシがお伝えいたしました。